
日本一の最低男なんだかんだで6話まで全話みているんですが、感想を書こうと思ったのは正直6話だけです。
それほど、第六話は神回でした。
あらすじとしては、ひまりの実のお父さん康太(奥野瑛太)との交流を描いています。
康太はひまりの実の父であり、母である陽菜の元夫である人物です。
なぜ別れることになったのか、現在どうしているのか、2人の父を持つひまりの複雑な心情が描かれています。
香取さんの長台詞の場面が印象的で、実の父親康太との演技で魅せてくれました。

いつもそうでもないけど、6話だけでも観てほしい(笑)
ひまりちゃん演じる子役の増田梨沙さんの演技もすごかったです。
あらすじ
前回の最後で、一平が選挙に出るために自分たちを利用していることを知った、正助(志尊淳)が怒ってしまい、同居を解消すると言い出しました。
一平は「利用した」と告げる。
でもそれはシングルファーザーで困っていた正助も同じで、お互い様だと主張。
怒ってしまった正助は、家事は全て僕がやる、ひまりの誕生日までは「家族のふりを続けてくれたら嬉しいです」と一平に別離宣言。
ひまりや正助にこれ以上嫌われてしまっては出て行かれると思い、一平は引き留めるために媚を売るフェーズへ。
媚を売る為に、ひまりの誕生日会をセッティングしようと都(冨永愛)のお店へ相談へ行きます。
そこで、ひまりが番組で答えていたご飯を食べさせたい人物「お父さん」は正助ではなく、実の父親の康太であると知ります。
テレビに出たのももしかしたらお父さんが観てくれているかも…。という気持ちでひまりはテレビ出演をしたのです。
一方で、子ども食堂の番組をみた康太は、都の食堂へ来てはごんぎつねのようにお金を置いていっていました。
せめてもの償いだったんでしょう。
そこで一平と正助と顔を合わせることになります…。
日本一の最低男第6話の感想

今回の回で、一平めちゃくちゃいい人やん!って思いました。
心を許した人には、率直で、自分の心に正直で、オブラートに包んで表現できないだけの人なのではと感じます。
ごんぎつねで泣いている時点で根が良い人ですよね。
ひまりちゃんが料理を食べてもらいたい人「お父さん」っていったのが、本当は実のお父さんって正助的には結構傷つきますよね。
次の日「正助くん」って呼ばれて明らかに傷ついてた。
でも、弟はパパって呼んでるんだから、最初から「パパ」で良かったのでは?と思ってしまった。
保育園で「どっちも先生だよ」という言葉で前のお父さんと向き合おうとする正助は、本当の父親になりたかったんでしょうね。
ひまりは3歳まででも実の父親に愛情深く育てられたら、覚えてるのかな?
都がいることで、ひまりはとっても救われてるんでしょうね。
「傷なんて癒さなくても、抱えたまま生きていける」っていう都のセリフが、傷ついたけど強くいきてきた、都の信念なんだなと感じました。
志尊淳さんが「やっぱり会わせたくなくなった」お金がなくても、それほど魅力的なひとってこと?っていうのはそう考えるんだって思った。
てっきり私は妻や子供をすてて、遊び暮らしてる系の最低な父親に、子どもを会わせて良いのかな?っていうことかと思ったら、素敵な人だって認めるの早すぎやんって思ってしまった。
自分の子どもを子どもを捨てた親に合わせるのは、自分なら躊躇ってしまうかなって感じます。
ただ、ひまりの実父である康太は、本当に申し訳ない気持ちですごしていました。
「逃げたんだ」と自責の念に駆られて生きてきたんですね。
元妻の死を知った瞬間、本当に後悔しているようにみえました。
そこで、一平と正助に正直に今までの経緯を話しましたね。
デジタル長屋(一人暮らしの人が同じ長屋で暮らしているようなコミュニケーションを取れ、助け合えるシステム)のための会社を立ち上げたこと、事業はうまくいかずに、一緒に借金の返済をしていた友人が亡くなったこと…
康太役の役者の人、めちゃくちゃ苦しんで、後悔している演技が響きました。
ただ、収入全然ないのに子どもをつくるってどういう考え?
良い人で、弱者っぽく、不運っぽくしてるけど、やっぱり最低なのでは?とも思う。
企業立ち上げられるくらいなんだから、次の仕事見つけてお金貯めろよって一平と同じように私も思う気持ちはありました。
しかも、企業立ち上げた時とは別人のように、急に挙動不審になってて心の病を患ったのかなとも考えられるか。
「償いたいんです、償わなきゃいけないんです」って、ちょっとSMAPの引退した方のセリフとちょっとかぶってる感ありました。
その演技に答えるように香取さんの「死ぬとかないよね?」と始まるセリフ。
康太の気持ちを見抜いて、生きろとしっかり伝えて、しかも抱きしめて励まして、ひまりちゃんのために怒ってくれた一平は、めちゃくちゃちゃんと家族していましたね。
ひまりが父親が死んで喜ぶと思うか?ってマジでそうだと思う。
利用しながらも愛情が一平に生まれてるのも、本当は愛情深い人なんだなと感じた。

「大事なとこ、パクリできましたね」があったから、余計に「償わなきゃいけないんです」も、引用なのかと思ってしまった…。
「死んで嬉しいなんて、そんな社会間違ってる」って大声で言える一平は、政治家向きですよね。
「ごんぎつね」って誰もが小学校で習ったストーリーですよね。
ごんぎつね最後悲しすぎて、なぜ撃ち殺して終わるんだと思っていましたが、孤独な幼少期を過ごした筆者が、自分の存在意義について描いたのがごんぎつねと考えらているらしいです。
このごんぎつねに重ね合わせて、康太の薄幸な人生が語られていました。
一平の結論は、「ゴンがかわいそう」ゴンを寂しくしていた村が悪い。
教科書ではごんぎつねの最後の文は、ごんぎつねのお前だったのか、いつも栗をくれたのは、ゴンはぐったりと目をつむったまま頷きました。
原文は「ごんぎつねはぐったりなったまま、嬉しくなりました。」自分が習った時、どっちだったのか覚えていないけど、書き換える必要ないくらい、原文の方が良いですね。
ゴンの気づいてくれた喜びなんですかね。
誰かと一緒に過ごしたかった、感謝されたかった、愛したかった…そういうゴンの気持ちを表現しているのかな?って感じました。
「俺を利用しろ」って言っていた一平は「利用」は頼っていいよってことなんだなと理解しました。

「なんだかんだ生きてればいい」って色々な人に響く言葉です。
生きているだけで次がきっとありますね。
次回に向けての布石として、一平がTV局時代にパワハラ的な行為をして、部下の男性が倒れてしまう場面がありましたね。
今後TV局から一平がなぜ去らなければいけなかったのか明らかになっていくのでしょう。
前よりちょっとこのドラマの続きが気になりだしました。
ひまりの父、康太役の役者は誰?
ゲスト出演された康太役の奥野瑛太さんは、Netfrixシリーズ「さよならのつづき」や「SHOUGUN 将軍」などに出演しているそうです。
香取慎吾さん主演の「凪待ち」にも出演しており、今後の公開としては「桐島です」(7月4日公開)も控えているそうです。
主演映画としては「心平」などに出演されている役者さんです。

印象的ない演技をする俳優さんですね。
今後の出演作にも注目ですね。
香取慎吾さんとの共演もあったようで、お互いに知れた関係性の上でのあの演技だったのかもしれませんね。
増田さん出演の放課後カルテ