
暑い季節、子どもの外遊びや部活、少年野球などで気になるのが熱中症。

「スポーツドリンクは必要?」
「アイソトニック?ハイポトニックって何?」
そんな疑問を持つ親御さんも多いと思います。
ここでは、熱中症対策の基本から飲料の選び方、量の目安をまとめました。
ケガへの応急処置である「RICE処置」まで、まとめて解説するので、少年野球ママは必見!
熱中症ってどんなもの?


まずは熱中症がどんなものか確認していきましょう。
熱中症は、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節がうまくできなくなる状態。
軽症でも頭痛や吐き気、だるさを引き起こし、重症になると意識障害や命の危険もあります。
親ができる熱中症対策5つのポイント

熱中症対策でできること
- 体調管理を徹底
→ 朝の顔色、体調チェック。だるい日は無理をさせない - 睡眠はしっかりとれているかチェック
- 服装を工夫する
→ 帽子、通気性の良い服、日焼け止めも必須 - こまめに休憩を取る
→ 木陰やテント内で10~15分ごとに休む - 水分補給を徹底
→ 喉が渇く前に飲む習慣を - スポーツドリンクの活用を考える
→ 長時間運動時や大量発汗時には特に有効

まずは基本的な体調管理をしっかりすることは大切ですよね。
それに加えて親が迷うのがスポーツドリンクです。
次にスポーツドリンクの種類や、飲む量について詳しくみていきましょう。
スポーツドリンクは必要?

基本は「水」または「お茶」
短時間の軽い運動や外遊びなら、水や麦茶で十分。
ただし大量の汗をかく場合、塩分が不足しやすいため、スポーツドリンクを活用する方が安心です。

少年野球ってチームによっては長時間の練習や試合になるので、そういった時にはスポーツドリンクを活用する方が良いですね。
アイソトニック vs ハイポトニック飲料の違い
スポーツドリンクは大きく「アイソトニック」「ハイポトニック」に分かれます。
下の表を見てください。
項目 | アイソトニック飲料 | ハイポトニック飲料 |
---|---|---|
濃度 | 血液とほぼ同じ浸透圧 | 血液より低い浸透圧 |
糖分 | やや高い(約4~6%) | 低め(約2~3%) |
吸収速度 | やや遅い | 速い |
飲む場面 | 運動前・運動後 | 運動中・大量発汗時 |
味 | 甘めで濃い | さっぱり薄味 |
代表例 | ポカリスエット、アクエリアス | アクエリアスゼロ、経口補水液、グリーンダカラやOS-1 |

味で言うとちょい薄めのやつが、ハイポトニック飲料ですね。
アイソトニック とハイポトニックどっちを選べばいい?
- 運動前後 → アイソトニックがおすすめ
→ エネルギー補給&水分補給を同時にできる - 運動中・大量に汗をかいたとき → ハイポトニックが◎
→ 速やかに水分補給できる。糖分も控えめ

アイソトニック飲料は糖質の取りすぎとなることが多いです。
そのため飲む量には注意が必要になります。
おすすめスポドリ商品
アイソトニック飲料
やはりポカリスエット、アクエリアスは子どもにも飲みやすくて人気です。
糖分が新派な場合は、手に入りやすいパウダータイプのアイソトニック飲料を水で薄めるという方法もあります。
濃度はポカリスエットイオンウォーターの見出しで説明しています。
ハイポトニック飲料
アクエリアスゼロ
特徴:低カロリー。水分吸収が速い
経口補水液OS-1
特徴:軽度の脱水に最適。甘さ控えめ
グリーンダカラ
- エネルギー:約60kcal
- 糖類:約14g
- ナトリウム:約250mg
- 浸透圧:約160mOsm/kg(公式情報より)
→ 一般的なアイソトニック飲料は約280mOsm/kgなので、
それに比べてかなり低めです。
ポカリスエットイオンウォーター
商品名 | タイプ | 浸透圧 |
---|---|---|
ポカリスエット(通常版) | アイソトニック | 約300 mOsm/kg |
ポカリスエット イオンウォーター | ハイポトニック | 約170 mOsm/kg |
ポカリスエット パウダーを水で薄めた場合(目安) | ハイポトニックになる | 約150~200 mOsm/kg |
- 市販のポカリスエットパウダーを水で1.5倍〜2倍に薄めると
→ 浸透圧が下がり、ハイポトニック飲料に近づく - 熱中症対策などで素早い水分補給が必要なときにおすすめ

味さえ大丈夫なら、OS-1を選んでおけば脱水になりにくいです。
しかし、味が苦手だとこまめに飲むことが難しいので、他の飲料水を持たせた方が良いですね。
味の感想

子どもはもちろん、アクエリアス、ポカリスエットは大好きです。
ポカリスエットのイオンウォーターや、アクエリアスゼロでも味が気にならずおいしいといって飲んでいますね。
OS-1だけはちょっと微妙かも…って言ってました(笑)
グリーンダカラはおいしいようです。

結局おいしいと感じるものでないと、子どもは飲まないので、OS-1は本当に脱水症状がある時に飲ませるくらいで良いかなと我が家では思っています。
自作もしてみましたが、、やはり市販品の方がおいしいそうです(笑)
個人的にはOS-1のゼリータイプは食べやすく、おいしかったと感じました。
体重に対するスポドリの量の目安
運動後の理想的な水分補給量の目安は:
- 体重1kgあたり10〜15ml
例:体重30kgのお子さんなら
→ 約300〜450ml
ただし、一度にガブ飲みせず、こまめに分けて飲むのが大切です。
厚生労働省の「熱中症環境保健マニュアル」でも
「大量発汗時には塩分濃度0.1〜0.2%程度の飲料を摂取すること」
と記載されています。

一気に飲まずにちょこちょこ飲むことは、学校でも保健の先生に実際に教わっているようです。
そのため、息子も注意するようになりました。
スポーツドリンクの飲みすぎに注意!
スポドリは糖分が多いものが多いため、飲みすぎると以下のリスクがあります
飲みすぎると…
- 虫歯
- 肥満
- 味覚の偏り
特にアイソトニック飲料は甘いので注意!

親的には心配なことが多いので、効果を知ったうえで管理して飲んでもらうのが良さそうですよね。
アイススラリーって何?熱中症対策の新しい選択肢!
最近、スポーツ現場やニュースでよく耳にするのが「アイススラリー」。
「氷なの?飲み物なの?」と不思議に思う方も多いはず。
ここで詳しく解説します!
アイススラリーとは?
- シャーベット状の氷飲料
→ 飲むと口の中や体の中から冷やせるのが大きな特徴 - 氷と液体が混ざった状態で、液体より冷却効果が高い
- 普通の冷たい飲み物よりも、体の深部体温(core temperature)を効率よく下げられる
アイススラリーはどんな場面で使うの?

ポイント
- 夏の屋外スポーツ前後や途中の休憩に
- 屋外作業の合間
- 熱中症予防や暑熱順化(体を暑さに慣れさせること)に
アイススラリーが推奨されているデータは?
いくつかの研究で、アイススラリーの有効性が示されています。
【研究データ例】
- 深部体温の低下効果
- 常温飲料よりアイススラリーの方が体温低下が早い(Nihon Journal of Physiology, 2010)
- 体内深部温度を約0.5〜1℃低下させられるという報告も
- パフォーマンス維持
- 暑熱環境下での運動継続時間が延びた(Sports Medicine誌のレビュー、2020)
- 摂取目安
- 一般的には 体重1kgあたり約7.5g〜10g が目安
例:30kgの子なら約225g〜300g程度 - ただし市販品の容量を参考に無理なく摂ることが大切
- 一般的には 体重1kgあたり約7.5g〜10g が目安
アイススラリーのメリット
- 飲むだけで体を内側から冷却できる
- 冷感が長持ちしやすい
- 熱中症リスク低減に効果的
アイススラリーのデメリット
- 価格がやや高い
- 冷凍保存が必要
- 子どもには冷たすぎる場合もある(食べ過ぎに注意!)
おすすめアイススラリー商品
以下はAmazonや楽天で購入できるアイススラリー系飲料です!
商品名 | 特徴 |
---|---|
matukiyo アイススラリー | シャーベット状で持ち運びOK、スポーツ時に人気 |
Umeアイススラリー | 爽やかな梅味で飲みやすい |
ポカリスエットアイススラリー | スポーツドリンク味で飲みやすい |
注意ポイント

ポイント
- 胃腸が弱い人やお子さんは少しずつ試す
- 運動直前より 運動の少し前に飲む方が効果的
- 飲んだ後、冷えすぎないようにする
アイススラリーも熱中症対策に取り入れよう!
アイススラリーは、普通のスポーツドリンクや水よりも高い冷却効果があります。
親としては、子どもの体調や体質を見極めつつ、 「ここぞ」という場面で取り入れるのがおすすめ です。

「熱中症対策に何かプラスしたい」と思ったら、ぜひ検討してみてくださいね!
もしケガや熱中症の兆候が出たら…「RICE処置」って?
RICE処置とは?
熱中症や運動中のケガに応急対応できるのが「RICE処置」。
以下の頭文字を取っています。
項目 | 内容 |
---|---|
R = Rest | 安静にする |
I = Ice | 冷やす(氷嚢、冷却スプレー) |
C = Compression | 圧迫する(包帯などで軽く巻く) |
E = Elevation | 挙上する(心臓より高く上げる) |
軽い熱中症のときも、涼しい場所で休ませ、冷やし、安静にすることが大切です。

作業療法士としてもこの処置はよく使う手法でした。
けがをした時に応急処置として覚えておくとよいですよ。
まとめ|親が知っておくべき熱中症対策
- 基本は水・お茶 → 大量発汗時はスポドリを活用
- ハイポトニックは運動中、アイソトニックは運動前後
- 飲みすぎには注意!
- ケガや熱中症時はRICE処置を忘れずに
- アイススラリーは深部体温を下げるのに効果的

知識で、この夏はお子さんを熱中症からしっかり守りましょう!