働くママが増えたと言われる世の中ですが、働くママの中でもフルタイムで働く人の割合はどれくらいいるのでしょうか?
みんなマジでフルタイムで本当に働けてるの?って思うときありますよね。
私もフルタイムの時に、統計をみて自分頑張ってるやんって勝手に自分を励ましていました(笑)
もちろん、正規雇用と非正規雇用どちらが、いい悪いではありません。
フルタイムをやめたいと思ってるけどやめられないママにとって、心が軽くなるような記事になればいいなと思って書きます。
また、フルタイムで子育てする時は、どんなスケジュールで動いていた?と気になる人に向けて、フルタイム時のタイムスケジュールも共有していきます。
働くママのうちフルタイムで働く割合は?
男女共同参画局による就業率の推移からみても、子育て世帯である25~44歳の女性の就業は割合は年々増加傾向にあることがわかっています。
また、NHK NEWSWEBによると厚生労働省が2023年に行った調査で、働く母親の割合は77.8%と最も高くなっています。
また、働く母親のうち正規雇用は32.4%、非正規雇用は35.5%となっています。
フルタイム勤務の母親の割合は母親は約3割ということです。
10人に3人なので、私が思っているよりは少なめでした。
現状ではパートタイムでの就業者の方が多い結果です。
子育て中にフルタイムで勤務をするというのは、今の日本社会においてはかなりの負担です。
海外ではもっと女性の就業率高いよね!とか、この国では共働きは常識だよ!って言う人もいると思いますが、日本と海外では生活様式、仕事の仕方、子育て方法、社会の制度や寛容さ、すべてが違います。
そのため、一概に比較はできないのです。
例えば、スウェーデンの場合
制度の一部を紹介します。
- 育休は両親あわせて480日取得可能
- 育休期間の390日までは給与の80%を支給
- 希望者のすべてが保育園に入園できる
- 子どもの看病で仕事を休んだ場合、給与の80%を支給(祖父母も対象、年間120日まで)
- 子どもが8歳になるまで短時間労働制度が利用できる
さすが、子育てしやすい国1位です。
特に子どもの看病で休んだ場合、80%の給与くれて、なおかつそれが120日までOKだと?
神制度ですね。
これだけで心が軽くなる気がします。
子どもの看病で休みすぎて、手取りめちゃくちゃ減った時の絶望味わってないんですね。
もちろん、それぞれの国の特徴があり、文化も違うので、比較はできませんが、日本がしんどい理由あげてみました。
日本子育てと仕事しんどい理由
- ベビーシッター文化ではない
- 女性労働についてまだ、制度が充実していない
- 政治的なスピード感も遅く制度改正に時間を要す
- そもそも男尊女卑の思考が根付いている人が会社の上層部の大半を占める
- 文化的に家事が非常に多く丁寧
- 家事、育児を分担してやるという男性の考えがまだ浸透していない
- 仕事も細かすぎて、会議多すぎ
- ○○ハラ多すぎ、気にしすぎでストレスと物事のスピード感が遅い
など…
フルタイムワーママ、本当にお疲れ様です!
という気持ちと共に、無理なら無理しないでねという気持ちも持たずにはいられません。
子どもの年齢別のワーママの割合
子どもが大きくなってきたら、正規、非正規の割合に変化はあるのかなと思って調べました。
結果的には、子どもが大きくなったからと言って、正規雇用の割合は変わりませんでした。
4歳、6歳でガクッと下がっているのは2人目出産や、小1の壁ですかね?
厚生労働省の調査によると、こどもの年齢が高くなるにつれて、非正規雇用の割合は増えます。
しかし、正規職員で働く女性の割合はほぼ20%前後です。
この調査は平成27年度までのものですが、ここ数年での正社員割合は少し増加傾向です。
時短勤務などがもっと充実すれば、正規職員でいる人はずっと正規職員でいることができそうですよね。
子どもが大きくなっても、ブランクもある中では、正規職員にもどれるという保証はないのは確かです。
さらに、子どもが中高生になったとはいえ、お弁当や、習い事、クラブ活動、学校の活動のサポートがなくなるわけではないので、パート勤務をするという選択が多いのも頷けます。
女性の就業率でみると、医療、福祉関係の仕事の割合が最も多いことを考えると、資格職であることが正職員での復職にはとても有効です。
女性の進学率
男女共同参画局によると、平成30年時点の大学進学率は50%を超えています。
専門学校、短大への進学率も上昇していて、進学し就職するという未来が女性にもスタンダードになってきているのがわかります。
優秀な女性もたくさんいる中で、正規雇用の割合が伸びずに能力を生かし切れていないのは、非常に残念ですね。
職場によって違うフルタイムワーママのタイムスケジュール
わたしは時短勤務もフルタイム勤務も経験したことがあります。
どんなスケジュールで動くの?というママに、その時の一日のスケジュールを書いていきますね。
意外にも私は一人育児で時短の時と、二人育児でフルタイムの時を比べると、時短の方がかなりしんどかったので、何が原因だったのか考えてみました。
時短勤務でも遠い職場Aの場合
時刻 | ママのスケジュール |
5時半起床 | 起床&身支度 |
5時45分 | 朝食&夫と自分の弁当準備 |
6時 | 自分の朝ごはん |
6時15分 | 子どもを起こす&朝ごはん 夕食の仕込み |
6時45分 | 片付け&出発準備 |
7時 | 送迎 |
7時20分 | 送迎完了し出勤 |
8時30分 | 出勤 |
16時 | 退勤 |
17時すぎ | お迎え |
17時半 | 帰宅、入浴食事準備 |
18時 | 洗濯物取り込み、入浴 |
18時45分 | 夕食 |
19時半 | 夕食片付け |
20時 | 洗濯畳みながら子どもと遊ぶ |
20時半 | 就寝前に絵本を読み聞かせる |
21時 | 子ども就寝 |
21時半 | 洗濯物を干す |
22時 | 力尽きる |
ほぼほぼこんな感じでしたね。
おそらく自分の時間としてホッとできる時間は、会社の昼休みがちゃんととれた時くらいだったと思います。
正直、早く帰る為に、昼休みも仕事のことも多かったです。
洗濯はほぼ丸一日干してました(笑)
フルタイムで近所の職場Bの場合
次は時短ではなくフルタイムで近所の職場に通っていた時のタイムスケジュールです。
時刻 | ママのスケジュール |
5時半起床 | 起床&身支度 |
5時45分 | 朝食&夫と自分の弁当準備&洗濯物を畳む |
6時 | 自分の朝ごはん |
6時15分 | 夕飯の仕込み |
6時45分 | 余裕があれば読書 |
7時 | 子どもを起こす、朝食と出発準備 |
8時 | 保育園送迎 |
8時30分 | 出勤 |
17時 | 退勤 |
17時半 | お迎え |
17時45分 | 帰宅、入浴食事準備 |
18時 | 入浴 |
18時45分 | 夕食 |
19時半 | 夕食片付け |
20時 | 子どもと遊ぶorソファだらける |
21時 | 就寝前に絵本を読み聞かせる |
21時半 | 子どもと一緒に力尽き就寝 |
Aの時との違いは、朝に時間の余裕があることと、お迎えはほぼ同じくらいの時間という点です。
また、洗濯物もドラム式洗濯機を導入しました。これも大きかった!
なぜフルタイム2人目育児の方が楽に感じたのか?
ポイント
- 通勤時間が短くなった
- 夫の働き方にも変化があった
- 夫と送迎の分担を話し合った
- 時短家電の導入
- 上の子が対話できるようになり、孤独感も減った
- 自分の許容範囲と耐性が上った
育児に慣れてきて、手を抜いたのもあったと思いますが、通勤時間が短くなったというのが、最も大きい要因です。
もう一つ大きな要因は夫の変化です。
夫は職場Aの時には6時半にはもう出勤しておらず、20時頃帰ってくるので、ほぼ私が送迎や夕食、入浴などになっていました。
それが、夫の働き方も少し緩やかに意図的に変えてきたので、二人目出産後は分担ができるようになったんです。
また、一人目って赤ちゃんで言葉がしっかり通じない中で、大人が一人の状態ですよね。
そうすると、対話ができないことがストレスになっていたんですが、上の子がある程度成長してきて、5歳ごろになると会話として成立するので、孤独感がなくなりました。
赤ちゃんの時も可愛いのですが、私は会話ができるようになってからの育児の方が、面白くて好きです。
気づいた方もいるかもしれませんが、ドラム式洗濯機になってめちゃくちゃ楽になりました。
寝かしつけから起きて、外に干し、夕方それを取り入れる作業がなくなって本当に時短になりました!
もう一つ大きな要因は、自分のレベルUPです(笑)
例えば、早く夕飯をつくるノウハウを身に着けたり、仕事でどこに力を入れるのかわかってきたり、まあいいかと色んな場面で思えるようになったりしたことです。
ワーママ歴が長くなるにつれて、様々な面でレベルが向上し、許容範囲が広くなったんだなと思います。
コンフォートゾーンっていう言葉を聞いたことがあるでしょうか?
図に示すとこんな感じです。
一生懸命ラーニングゾーンのことをこなしていたら、余裕でできるコンフォートゾーンが広がってくるんです。
それもあり、一人目より二人目育児の方が楽に感じているということもあるのかなと思っています。
だから、いつか同じことが楽にできるフェーズに入るんだと思って、今頑張るのもありだと思います。
フルタイムワーママの乗り越え方
パートナーとの話し合いによる役割分担
仕事なんだからしかたないっていうのはほぼ言い訳です。
だってママも仕事をセーブして、育児、家事をやっているんですよね。
この時期は忙しいけど、ここは早く帰れる、夜は遅くなることが多いから早起きをして頑張るなどできるはずです。
ただ、それを押し付けてしまっては夫婦仲は悪くなってしまいます。
話し合いながら、どれだったらできるのか?本当に時間は取れないのか?など素直に話し合ってみるのが一番です。
時短家電へは初期投資をする
ドラム式洗濯機にしても、食洗器にしてもやはりとても便利です。
私も導入して時間の使い方が全く変わりました。
時間を費やすということは、その時の体力を削っているということでもあります。
体力は育児や仕事に残しておきましょう。
頼れるものは頼る
実家に頼れる人は頼ればいいと思います。
「あの人は実家にも頼らずに頑張っているのに、私はなんてダメな母親…」とか思う必要は全くありません。
頼れるものには頼ることで、自分の心の安定で家族を癒してあげましょう。
気にしすぎない力を養う
すべて完璧は無理です。
プツッと電池切れのように動けなくなる前に、気にしすぎないということを覚えておきましょう。
手の込んだ料理を作らないと栄養が心配…。
掃除を毎日しないと気が済まない…。
など思うこともあるかもしれません。
でも、そんなことよりあなたの心の健康が心配です。
自分はよくやっていると認めましょう。
それでも大変という時には働き方を見直す
どうしてもしんどい…と思った時には、働き方を見直すと、目の前が開けることがあるかもしれません。
人生の一時期、正社員で働かなくてもなんてことはありません。
自分のできる範囲でできることをやるのが賢明です。
ワーママ仕事を辞めたい!でもお金がないという人はこちらの記事をご覧ください。
仕事を辞めたくはないけど、どうしたらいいかわからないという人は一旦リラックスできる方法を探してみましょう。
すぐできる。子育て中のストレス発散方法をご覧ください。
寝かしつけ後に本当は自分時間を満喫したい
正直、本当は21時半に全員就寝せずに、気力と体力を振り絞って自分時間を満喫したいです。
しかし、元々ロングスリーパーな私と夫。
そして二人とも体力仕事のせいなのか、21時の寝かしつけ時には、ほぼ100%の割合で一緒に寝落ちしてしまいます。
交互に寝かしつけをすれば自分時間を満喫できるかもですが、下の子は「ママ、ママ」のお年頃で、上の子は一人で布団に入っていると寂しそうなので睡眠好きの私たちは4人で寝てしまいます。
皆さんは寝かしつけ後の自分時間満喫できているのでしょうか?
寝かしつけ後に起きることができれば自分時間の確保も可能かもしれません!自分の癒しタイムをどこに作るのか?ワーママの課題ですよね。
私は睡眠優先となっていましたが、寝ることも大事!
22時から5時か6時程度まで。いや~我ながらよく寝ています
今回はフルタイムワーママのタイムスケジュールを紹介しました。
自分時間の確保はあまりできていませんが、睡眠はしっかりとれるという私のタイムスケジュールです。
何を優先するか、せざるを得ないのかを考えてみると、こうなりました。
まとめ【子育て中フルタイムで働くためには自分を認めてあげることが必要】
子育てしながら、仕事も以前と同じようにするって本当に大変ですよね。
でも、私は、以前と同じようにと思わなくてもいいのかなと思っているんです。
子育てをすることで、また違ったスキルを積み重ねている人は、新しい働き方ができるはずです。
我慢強くなったり、相手の事情を考慮できたり、時間がない中で働くスキルを身につけたり、それもスキルのうちです。
どうしても働けない時には、他の働き方、暮らし方を考えるいいきっかけになっているのかもしれません。
すべての働くママが追い詰められすぎずに働くことができるようになると良いですね。
働くって楽しいことより、厳しいことが多いです。
それは男性も女性も、ママもママでなくても同じ。
その「同じ」と言う感覚が大事なのかもしれません。
助け合いながら成長できる場所であることを願っています。