私の長男は現在、小学校1年生、次男は2歳です。
長男は素直に行動する場面も多くみられます。
2歳は絶賛イヤイヤ期です。
どんな年齢でも、「ほめ方」や「叱り方」って結構難しいなって思っている部分もあって…。
単純に「すごい」「よくできたね」って言いたくなる時もあるけれど、どうやらそれは違うらしい…。
育児書でよく言われているのが、プロセスをほめるようにする方が良いということ。
育児書って似たようなことを書いていることも正直多いのですが、毎回の自分の意識づけのために読んでいる部分があります。
そうしないと、声掛けの仕方で子どもの意欲をそいでいる部分があるのだと、日常で意識しなくなるからです。
それにパッと言葉が浮かばない時もあるんですよね。
そんな時に読むと、具体的な言葉が載っているので、非常に参考になると思った本があります。
今回紹介する本は「モンテッソーリ教育・レッジョエミリア教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方」です。
すぐに実践できるような声掛けがたくさん紹介されていたので、私も意識していきたいと思います。
題名のカタカナながっ…て思わずに手に取ってみて下さいね(笑)
この記事はこんな人におすすめ
- 子どものほめ方がわからない人
- ほめてはいるけど、これでいいのか?と思う人
- 自分の子どもへの接し方を客観視したい人
著者
著者は島村華子氏。
モンテッソーリ教育とレッジョエミリア教育の研究者です。オックスフォード大学の修士、博士課程を修了されています。
うん、うん、なんだかすごそう。
こどもの教育分野の博士がいうのだから説得力がありますね。
何事も専門分野の先生の本から学ぶことは多いですよね。
レッジョ・エミリア教育とは?
モンテッソーリはよく聞きますが、レッジョエミリア教育とは?と思う人も多いですよね?
レッジョエミリア教育とは北イタリアの都市レッジョ・エミリア市発祥の乳幼児の教育法です。
「子どもは生まれながらにして無限の可能性を持っている存在と考え、それぞれの個性や能力考え方や価値観などを奪わずに伸ばしていく幼児教育です。
確かに子どもって大人より不完全で、物事を教えていかないといけない存在だって大人も身構えがちです。
特に日本では「やってはいけないこと」を教えがちなのかもしれないと思います。
ただ、日本で暮らしているのだから「やってはいけないこと」を教えといてあげるというのは優しさなんですけどね…。
こういう何とか教育って日本にはないのだろうか?
日本人に合った日本の教育方法。
文部科学省が教育指針出しているけれど、なんかそういうのじゃなくて感…。
だいたい世間では外国の教育方法が流行っていて、名前をよく聞きますよね。
子どものイメージを見直す
子ども一人ひとりを生まれながらに能力を持ち合わせたパワフルな学習者であるだけでなく、権利をもった一市民としてみなします。
モンテッソーリ教育・レッジョエミリア教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方
親の子どもに対する認識ってやっぱり「様々なことを教える存在」になりがちですよね。
「一市民とみなす」というのは子どもを尊重し、お互いに学びあうことで、自分の子どもに対する接し方も変わってくるということだと理解しました。
教えているようで、教えられていることって確かにあります。
私も子どもと過ごす中での発見や、こういう物事の捉え方をするんだと感心させられることがあり、興味ぶかい存在ですね。
自分のたどった経験と違う物を多く発見できている気がします。
無条件子育て
子育てには2種類の接し方があります。
これ日常でも非常に実感できる内容だと感じました。
子どもをコントロールしようとして、使う手段は条件付きの子育てに当てはまるのだなと感じました。
- 条件付きの接し方
子どもの行動の善し悪しによって、褒美や罰を使いながら愛情の注ぎ加減を調整し、コントロールしようとする。
- 無条件の接し方
行動の善し悪しに関わらず愛情を注ぎ、子どもの気持ちに寄り添う
モンテッソーリ教育・レッジョエミリア教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方
なにかしないと、何か罰や褒美を与えるってよくあるシチュエーションだと思った私は、反省が必要ですね…。
例えば2歳小食の次男にはご飯を食べたら、お菓子やデザートが食べられると言っていますが、これもいけないのかも…と思いました。
良い子にしていたら愛情をあげて、良い子にしていなかったら罰を与えるって意識しているわけではないところが怖いですね。
これから気を付けていこうと思った文章でした!
3種類のほめ方
3種類のほめ方
- おざなりほめ
- 人中心ほめ
- プロセスほめ
ほめることって良いことだって思いますよね。
ただ、ほめ方も気を付けなければ悪影響を及ぼすということが書かれています。
特にどういう言葉でほめるのかは重要です。
結論的にはプロセスほめをしていく必要があるということです。
結果ではなく、経過をほめるというのは、自分が褒められる側になったとしても確かにうれしいですよね
仕事でも経過を褒められたら、もっとより頑張ろうと思えるのではないでしょうか?
大人でも感じることなので、子どもはもっと素直にうれしい、もっと工夫してみようと感じるかもしれないですよね。
その具体的な声掛けが著書にはわかりやすく記載されていたので、ぜひ一読ください。
TVとの付き合い方
私が個人的にどうすればいいのかなと思っていたことも載っていたので、紹介したいと思います。
子どもはTVゲームをしたり、youtubeをみたりします。
スクリーンとの付き合い方やルール決めが難しいと感じている方も多いのではないでしょうか?
幼い子供の過剰なスクリーンタイム(一般的に一日に2時間以上)が発達上に悪影響(肥満、睡眠問題、自己規制力の低下、学習能力や集中力、記憶力の低下など)を及ぼす可能性があることはよく知られています。
モンテッソーリ教育・レッジョエミリア教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方
現代でスクリーンタイムを全くとらないというのも、時代に追いつけるのか不安になることもありますよね。
でもうまく付き合わないと、悪影響が心配。
導入の前にきちんとルールを子どもと一緒に決めるというのも大切なのかなと思いました。
ポイント
- 理由を説明する
- 子どもと一緒にルールを決める
そして、必ずしもゲームは「悪」ではなく、娯楽とし楽しむ分には良いとのことなので、適度な距離感で一緒に楽しめたらいいなと思います。
テレビやゲームは必ずしも悪ではありません。肩の力を抜いて考えて下さいね。
モンテッソーリ教育・レッジョエミリア教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方
ポイントはゲームやTVのしすぎで、他のことをする時間がないとなることを避けるということかもしれません。
まとめ
この本を読んでみて最も良かった点は、様々な参考文献から、客観的事実に基づいて書かれている点だと感じました。
長期的な研究の結果こういう結果が出ているから、こうですよというのをわかりやすく伝えてくれているので実践していこう!と素直に思える本でした。
また、具体的な声掛けが多数載っているので、こういう時にどう言えばいいのかな?というのが見つかりやすいと思います。
そして、それはすごく簡単に意識できることなので、実践しやすく、自分自身の子どもや人への接し方をコントロールするきっかけにもなると思うので、ぜひ一緒に実践していきましょう!
どんな声掛けが子どもにとって良いのかわからない人は、ぜひ手に取って読んでみる価値があります。
今回紹介したような項目だけでなく、叱り方、ほめ方や傾聴の方法ものっているので、読んでみると自分の行動を変えるきっかけになるかもしれません。