忙しいママにおすすめの時短術の一つは、私服の制服化です。
もちろん、選ぶ時間が短縮されるという利点もありますが、選ぶ回数が少なくなるというのは、忙しい人ほど効果のある決断疲れの予防になります。
ママは自分の生活に加えて、家族分の決断をすることが多く、選択肢が自分一人の時よりもっと多くなります。
夫に対して不満になりやすいこととして、「何でも聞かずに自分で決めてよ!」と思うという人は多いです。
買い物にしても、晩御飯にしても結局決めるのはママ。というのはよくあるパターン。
決断疲れが起こりやすいのがワーママの宿命ですよね。
私も実際に数年間、私服の制服化をやってみて、良いところと、悪いところとあるなと思いました。
実践してみて感じた私服の制服化のメリット、デメリットをまとめました。
私服の制服化って初めて聞いたという人にも、選択肢を減らすことのメリットを詳しく説明しています。
私服の制服化とは
決断疲れにおすすめするのが、私服の制服化です。
服は着ないわけにはいかないので、毎朝もしくは夜に、服を選ぶという作業が訪れます。
少しでも決断を減らすためには、私服は制服化することで選ぶ必要性がなくなります。
私は乾燥機から出したものを、そのまま着ていたので、全く何も考えずに服を着ることができていました。
極端に言えば、全く同じ服を買いそろえても良いですし、似たようなテイストの服をローテーションで着ることが私服の制服化です。
実際私は週に5.5勤務のフルタイム時代はできるだけ物を減らし、決断することを少なくするという暮らしにしてから、時間的な余裕が生まれました。
子どもの物も、自分の物も最低限にしておくことで、その選択肢の中から選べばよい状態となり、気持ちが楽になりました。
多すぎて選べないという人に、若い時は色んなパターンの服が着たくて、何言ってんだと思っていました。
しかし、子どもを産み、タスクが増えるにつれて、疲れて選べない状態がわかってきました。
人は一日に何回選択するのか
ケンブリッジ大学のバーバラ・サハキアン教授の研究によると、私たちは1日に最大で3万5,000回の決断を下しているそうです。
バーバラ教授によると、私たちは、言語、食事、交通といった事柄だけでも、1日で平均2万回以上も選択をしています。
これに、歩く、座るといった、身体をどのように動かすかについての決断や、会社や自宅で行なっている決断まで含めると、3万5,000回の決断をしているとのこと。
ワーママだと自分のこと以外にも、子どものことや家族の予定のことなど、選択と決断を迫られる場面って、もっと多いかもしれませんよね。
選択が人に及ぼす影響
そんな3万回以上の決断をしているという私たち人間。
決断の回数が多いということは人にどういった影響を及ぼすのでしょうか?
簡潔に言えば、多くの決断に疲れてしまいます。
体を動かすにも、心を動かすにも脳が働いています。
脳は最もエネルギーを使う臓器であり、脳が消耗することが予測されます。
決断疲れの有名な研究があります。
それが、心理学者のジョナサン・レバーブ氏が行なった研究です。
イスラエルの仮釈放委員会での決断を分析されています。
「この人を仮釈放すべきか?」というのは人生を左右する選択です。
結果的には1100件以上の決定を分析したところ、罪の内容や民族的背景、罪の重さに関係なく、最初の方に審査人に対しては仮釈放を認める確率が高く、後に審査した人に対しては仮釈放の確率が低かったのです。
午前中の場合は70%、夕方は10%程度の釈放率だということが分析でわかりました。
休憩をはさむと、仮釈放の確率はまた上がります。
特に人生を左右するような決断ですから、心理的な負担も大きいはず。
そのため、何人か審査すると、すぐに精神がつかれてしまいます。
このような厳粛な場の審査官であっても「決断疲れ」があることが研究にてわかりました。
また、決断疲れは一般的な疲れと違い、無自覚であるとも提唱しています。
レバーブ氏によると衝動買いも決断疲れからくるものらしいです。
確かに、疲れている時ほど夜中にネットでぽちっと押しそうになる感覚ありますよね。
決断は消耗品だということです。
決断すればするほど、決断に疲れ、正しい選択ができなくなってくるということですね。
私は衝動買い予防に、欲しい物は一旦お気に入りリストへ寝かすという習慣を持つようにして、衝動買いを阻止しています。
決断疲れの要因
決断疲れの要因
- 情報量の多さ
- 物の多さ
現代病とも思われる決断疲れ。
ママにとっても大敵で、情報量を制限したり、物を持つ量を制限することで暮らしが劇的に楽になることがあります。
私は実際に情報量、物の量も制限するようにしました。
例えば…
- スマホは時間制限を設ける
- 朝はTVから情報を垂れ流さない
- 私服の制服化で服を厳選
- 子どものおもちゃは収納場所に入るかどうかで判断
- 常に「これは必要か?」「兼ねることはできないか?」の視点を持つ
- 商品購入時は収納場所の検討をする
私服の制服化のデメリット
私服の制服化を数年行ってみて、デメリットも感じました。
デメリット
- ファッションを楽しめない
- 服の痛みが早い
- 流行に疎くなる
- 同じものをリピートしている時、廃盤になったら困る
ファッションを楽しむ意味では私服の制服化はおすすめできません。
選ばないので、服を選ぶワクワク感は感じなくなりますね。
ただこれは仕事の時には制服化して、お休みの日に楽しむという方法で解決できます。
ローテーションがどうしても早くなるので、服の痛みも早くなります。
夏場ならワンシーズンで買いなおすことも考えなければいけません。
流行りがあっても制服化していると、流行には疎くなります。
ミニマリストの人は、全く同じ服を購入してる場合もありますよね。
そのため、廃盤になったら困る可能性はあります。
私服の制服化を経験してみて思うメリット
しかし、忙しい人におすすめのメリットはかなり効果が大きいと感じました。
メリット
- 節約になる
- 選ぶ時間が無くなって時短になる
- 収納スペースが必要なくなる
- 片付けの時間も短縮される
- 選択をする機会を減らすことで疲れにくい
- 着ない服がなくなる
- 厳選するので気に入った服を毎日着られる(買い物での失敗が減る)
節約になる
節約になることで、貯蓄ペースを速めることができます。
貯金が貯まったらパートに切り替えたり、仕事を手放すという選択肢も早めることができます。
その点で支出を減らすのには最適です。
時間短縮になる
選ぶ必要性がないということは、時間的節約効果も大きいです。
迷っている時間や、服を管理する時間、服を選ぶ時間を短縮できます。
痛んだらネットで同じものを購入することで、買い物の時間も無くなります。
選択をする機会を減らすことで疲れにくい
実際に疲れにくくなるの?と思う人もいるかもしれませんが、私は実際に暮らしに大きな影響があったと感じています。
もちろん、私服の制服化だけが影響していたようには思いませんが、そういったマインドを持つこと自体が、忙しい私を助けてくれたと思っています。
また、多くの服を持っていても、着ていない服をかなり持っていることに気づきました。
こんな服あったんだという物もあって、収納スペースも無駄にしていたという気づきもありました。
厳選しているので、常に着たい服を着られる
制服化をする場合の注意点はすべてお気に入りの服で揃えることだと感じます。
毎日同じような服だけど、お気に入りを着られるというのはテンションを左右します。
そのため、買い物の際にも慎重に選ぶようになります。
買い物での失敗も少なくなりました。
厳選したお気に入りですごすのも悪くないなと思います。
私服の制服化をしてみて思うこと
ほぼ同じ服で通勤していても、特に支障ないというのが本音です。
他人はそこまで人の服装に興味がないし、自分さえ良ければ、効率的な選択肢だと感じます。
また、自分が良ければいいよねというマインドは色んな方面にも応用できるので、精神的にも安定感が増したように思います。
「人は人、自分は自分」
ただ、元々服には興味があったし、服を楽しむマインドは持っていました。
そのため、服を選ぶ時のワクワク感が、もっと欲しいなと感じることもありました。
私のおすすめの方法は、子どもが大きくなるにつれて、自分でできることも増え、余裕がでるまでの数年間は、私服の制服化をするという選択がいいのでは?と思います。
子どもを抱っこするから、公園へ行くから、これは着れないなどの制限もありますよね。
お気に入りのシンプルな服装のローテーションで過ごすのはこの数年!と期間限定で決めてしまってもいいのではないでしょうか。
お気に入りの効率的な服を着るというのも、時短術の手だと思います。
まとめ【私服の制服化は忙しいひとにこそおすすめ】
私服の制服化をやってみて、メリットデメリットをまとめました。
忙しすぎて、頭がパンク状態の人には選択肢を減らすことで、暮らしが良い方向に変わると実感しています。
デメリット
- ファッションを楽しめない
- 服の痛みが早い
- 流行に疎くなる
- 同じものをリピートしている時、廃盤になったら困る
メリット
- 節約になる
- 選ぶ時間が無くなって時短になる
- 選択をする機会を減らすことで疲れにくい
- 着ない服がなくなる
- 買い物での失敗が減る
なにより今の自分がどうしたいのかを意識することが大切ですね。
優先順位をつけて、週末はおもいっきりファッションを楽しむ!とかもありですしね。
私は私服の制服化をやってみて、ワーママにはとてもおすすめの時短対策、決断疲れ予防だなと感じています。
金銭的余裕、時間的余裕、精神的余裕どれをとっても楽にはなるので、やってみて下さい。
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