フルタイムにするのか、時短勤務にするのか育児休暇からの復帰時に迷う方も多いのではないでしょうか?
私の場合は、長男の時には時短勤務で復帰、次男の時にはフルタイムでの復帰をしました。
どちらの経験もあったからこそ、どちらが良かったのか、どのような判断基準で選ぶのか?という点で経験できたことも多かったです。
もちろん、人の置かれている状況は人それぞれで状況が違えば、選択肢も違うかと思います。
ただ、少しでも現状で迷われている方の参考になればと、なぜ長男の時には時短、次男の時にはフルタイム復帰をしたのか、どういった基準で判断したのかを紹介していきます。
時短勤務とフルタイム迷った時の判断方法は?
フルタイムか、時短勤務か迷った時には、自分の頭の中だけでは解決できにくいことが多いです。
そのため、実際に行動を起こしてみる方法で、判断することをおすすめします。
具体的な判断方法
- 一日のタイムスケジュールをイメージし、行動してみる
- 両方の給与を比較してみる
- 仕事プライベートでの譲れないことをかき出してみる
- 上司や同僚、先輩の性格や現状を考慮する
- 上司に率直に迷っていることを伝える
- 夫との家事分担や、育児分担について自分の意見も聞いてくれるかどうか
一日のタイムスケジュールをイメージし、行動してみる
行動してみるというのは重要な点です。
朝の出勤時間に合わせて、子どもを起こしてみる、食事を食べさせる、通勤時刻を考えて行動してみましょう。
夕方の時間も帰ってくる時刻に合わせて、夕飯を作り始めてみるなどを実際にやってみましょう。
イメージするだけでは、こどもがどういった反応をみせるのか、食事や準備にどれくらいの時間がかかるのか、ママの負担はどれくらいなのか見えにくいためです。
両方の給与を比較してみる
正直、給与って一番のモチベーションですよね?
時短勤務になると、当然ですが給与が下がります。
そのため会社に確認し、どの程度の給与比率なのかをみて、実際にどの程度給与が下がるのか考えてみて下さい。
ボーナスも含めるとかなり下がってしまう…という人も多いのではないでしょうか。
自分のモチベーションとしてその給与で働き続けられるか?
もしくは1~3年間のうちこのくらいなら我慢できるかもしれないという見通しを持った方が良いのではないでしょうか?
仕事プライベートでの譲れないことをかき出してみる
一番は自分の価値観がどこにあるのかを、客観視することが必要です。
仕事を以前のようにバリバリやりたいのか、今はこどもとの時間を優先し、仕事をセーブしたいのか。
正直、時短勤務の場合、責任のある仕事から外されることが多いというのが現状です。
そのため、どうしても重要なプロジェクトに参加したいと思っている時期や、今実績を積みたいと考えている時期に時短で復帰してしまうとそこから外れていく可能性は大いにあります。
自分の譲れない物が、何なのか一度言語化して書き出すことで、行動の指針になります。
上司や同僚、先輩の性格や現状を考慮する
こどもの熱で休んでしまうことも多いのが育休明け復帰後の宿命です。
そんな時に、最もストレスとなるのはやはり人間関係です。
上司や先輩の性格によっても、時短なら配慮してくれるけど、「フルタイムならバリバリ同じくらい働けるんだよね!」とういうスタンスの人もいます。
そういった独身モーレツ上司みたいな方が近くにいる場合には、その点も判断基準になりますよね。
上司に率直に迷っていることを伝える
上司も育休明けの状態がどの程度仕事に影響をするのか、わかりかねている人もいます。
子どもや、家庭の状況も深く把握はしていません。
そのため、時短の場合の働き方、フルタイムでの働き方で、考慮してくれる点や、具体的な働き方を聞くことで上司がどのような考えの持ち主なのか初めて知ることができます。
相談するという視点で、お互いの考えをすり合わせることも大切です。
夫との家事・育児分担についてママの意見も聞いてくれるかどうか
フルタイムにしても、時短にしても、働き続けるためには夫の協力はあるに越したことはありません。
育児や、家事分担について聞く耳をもってくれるのかどうかという点で、ママへの負担を測ることができます。
もし、全く意見を聞いてくれない…。など夫の行動が伴わない時には、フルタイムで負荷をかけすぎるのは良くないと感じます。
一番身近な家族が協力してくれるのかによっても、時短、フルタイムの選び方は当然変わってきますよね。
一度、時短勤務にしたらフルタイムにはできない?逆は?
基本的に時短勤務制度は育児、介護休業法により定められた制度です。
国が制度の導入を義務付けています。
一定の要件を満たした従業員が申請することで、3歳未満の子を養育する者は、就業時間を原則として6時間に短縮することができます。
基本的には従業員の申請により、時短勤務が適応されるので、まだ子どもは3歳に達していないが、時短勤務ではなくフルタイムで働きたいと申請をすれば、フルタイム勤務に変更することはできます。
また、これは逆パターンでも同じです。
フルタイムで申請していたが、やってみてやっぱり時短勤務に変更したいということも可能です。
だから、必ずしも復帰時に選んだ勤務時間をずっと続けないといけないということではないんですね。
やってみないとわからないこともあるので、やってみて会社に相談して変更するということは可能であるということです。
私が長男出産後時短勤務を選んだ理由
長男出産後は私は時短勤務を選択しました。
その理由を書いていきますね。
時短勤務にした理由
- 通勤時間が長かった
- はじめての育児で、時短勤務をとることが当然と思っていた
- 保育所送迎は自分がやるものと思い込んでいた
- こどもが1歳になる前に復帰した
通勤時間が長かった
長男出産後は、通勤1時間を車移動で出勤していました。
車は出勤時間が読みにくく、遅刻をしないためにはかなり早めに出勤しなければなりません。
そのため通勤時間に取られる時間はかなり長かったのです。
時短勤務にも関わらず、息子は7時過ぎから5時~6時程度まで保育所で過ごすことになってしまいました。
そのため、時短でもこの状態で、なおかつフルタイムで働くイメージは持てずにいたのが本音です。
はじめての育児で、時短勤務をとることが当然と思っていた
時間的な視点からみると、時短勤務を選ぶしかない現状でしたが、一番自分が選択した理由はこれだと思います。
長男の時には、初めての育児で慣れないこともあり、出産後は周囲も時短勤務の方ばかりだったので、「そういうもの」と思い込みがありました。
こどもが1歳になる前に復帰した
仕事への復帰時期によっても、時短勤務にするのか、フルタイムにするのか判断が必要ですよね。
長男の場合は、1歳になる前に仕事復帰したため、まだ夜間の睡眠も十分にはとれず、感染症に対してもかなりかかりやすい状態でした。
こどもの感染症への耐性や、離乳食の進み具合によっては、フルタイムでは厳しい場合もありますよね。
保育所送迎は自分がやるものと思い込んでいた
長男の時には、夫は6時半頃に出勤することが多く、送迎を頼むという考えが私の中にもありませんでした。
保育所の送迎のために、慣れない車の運転をできるようにして、送迎はすべて自分がやらないといけないと思い込んでいたように思います。
私が次男出産後フルタイムを選んだ理由
長男の時の話を振り返ってみると、かなり過酷な時短勤務だったように思います。
それなのに、次男の場合はフルタイムで復帰した理由をお伝えしていきますね。
フルタイムにした理由
- 通勤時間が短かったから。
- 時短の仕事内容はフルタイムとそれほど大差がなかった。
- 時短の場合は終業時間が1時間早くなる以外は選べないという決まりがあったから。
- 夫と話し合い保育所の送迎においても協力を得られたから。
理由①通勤時間が短かったから
時短にしなくても何とかフルタイムで働けていたのは、通勤時間が短いことが最も大きい要因だと思っています。
私は長男出産後に長男が3歳の頃転職をして、通勤時間が20分以内の場所になりました。
通勤時間が短いというのは、フルタイム勤務ができる最大の要因になるのではないかと考えます。
私は通勤時間はできるだけ短い方が効率が良いと断言します。
若いころには職場の近くに引っ越すという選択肢が多かったです。
しかし、自宅を購入したことがきっかけでなかなか引っ越しも難しくなりました。
そのため次は職場をどんどん近くにしていくことにしました。
転職のきっかけは、通勤時間を短くすることで子育て中も時短勤務と同じ拘束時間で、フルタイムで働けると思ったからでした。
2度の転職をして会社選びで思うことは、「本当に会社はそこでないといけないか」「何を優先するのか客観的に考えること」が必要になるということです。
通勤時間が短いとはいえ、特に朝の時間帯には焦ってしまうことも多いです。
焦ってしまって「はやく、はやく」と子どもに言うと機嫌を損ねて余計に時間がかかってしまう…なんてこともありますが、通勤時間が短くなることによって、朝に余裕ができたのは確かです。
「もうフルタイムワーママ限界!」と思っている方はこちらの記事をご覧ください。
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理由②時短の仕事内容はフルタイムとそれほど大差がなかった
時短の場合の勤務内容についても、復帰前に職場に確認しました。
しかし、フルタイムの場合の仕事内容と大差がないように感じたというのも要因の一つです。
よく時短の人が時短になっても仕事量はほとんど変わらないと言うけれど、こういうことかと思いました。
同じ業務量を時短勤務でこなすというのは、かなり負担がかかります。
私の場合は、育休の前も、昼休み以外はトイレ休憩も取れないほど、過密スケジュールでした。
そのことを考えると、むしろフルタイム復帰にした方が、自分の負荷量としては軽減すると判断しました。
理由③時短の場合終業時間が1時間短くなる以外は選べないという条件があった
時短の取り方も、会社によって様々あるんだなと学んだ出来事を書いておきます。
以前の職場で時短を取った際には、出勤時間を30分~1時間、退勤時間を30~1時間半など自由に決められたのです。
もちろん時間によって給与体系も変わりますが、時短の人にとって助かるシステムでした。
また小学校3年までの時短も許されていました。
今考えると前職場はなかなかのホワイト企業ぶりでした。
そのため、どこの職場でも自分の生活リズムに合わせて6時間勤務の間で時短勤務の時間をずらせるのだと思い込んでいました。
しかし、転職先は時短は終わりの時間が1時間早くなるというパターンしか存在しなかったのです。
また、努力義務ではあるものの、小学校就学前の子を養育する従業員は時短を申請することができるというのを聞いたことはないでしょうか?
しかし、転職先の職場では3歳までの時短と決められており、それ以上の時短勤務が許可された例はなく、雰囲気的にも到底難しいという印象でした。
三歳以降の時短勤務は努力義務であって強制ではないから、企業によっては取れないところも多いですね。
時短の取り方については、ワーママが転職する際には、確認しておいた方が良いことだと感じました。
時短は取れるかどうかだけでなく、どんな条件での時短がとれるのかを確認してください。
そこまで確認していなかった私にとって、1時間帰宅が早まるだけという条件は盲点でした。
5時に帰るか4時に帰るかの違いということになります。
同じ程度の仕事内容を16時に終わらし、子どもを二人を送迎し、食事を作るということになります。
16時退勤でほぼ同じ仕事量ならば、フルタイムで働いた方がまだ体力温存できるだろうと考えますよね。
時短で復帰後の給与を考えただけで、時短の方が割に合わないと思いました。
理由④夫との話し合いで保育所の送迎においても協力を得られたから
夫との協力体制を見直したことも大きかったです。
なぜか第一子の時には自分が全部保育所の送迎を担わなければいけない!と思っていました。
そのため朝の7時過ぎに預け、5時半から6時ころに迎えに行くことも多かったのです。
夫の仕事内容的にも、その頃は6時半ごろに家を出ていたので仕方なかったのかなとも思います。
今考えると「いやいや、私は時短までとって仕事調整しとるねん!少しは調整できる日あるやろ!」と思わずにはいられないけれど…(笑)
二人目の時には「5年間私は仕事をずっとセーブしてきた、セーブしすぎることをやめようと思う」と宣言し、週に2日は迎えに行くように約束を交わしました。
でも朝は私が毎日送っているので、まだまだ優しい方ではないかと思っています(笑)
夫の協力って本当に得られないとストレスが溜まってしまいますよね。
もともと夫は育児に協力的なタイプだとは思っています。
しかし、家にいる時間には協力的であったとしても、仕事の時間を調整するという発想は足りなかったように思います。
夫なりには協力してくれていましたが、根本的に働き方を変える発想はなかったのではないでしょうか。
なんとなく思い込んでいることでも相談してみると、意外に解決することもあると学びました。
家族での話し合いは必須ですね。
お迎えがない日には、仕事をしっかりでき、残業も可能になりました。
また、帰ってからも夫が子供の相手をしてくれている間に料理ができ、家事の負担もへりました。
まとめ【迷った時には時短勤務で復帰して、復帰後に考える方が良い】
今回の記事は私が第二子出産後になぜフルタイムで復帰したのかを体験談としてまとめました。
時短勤務にした理由
- 通勤時間が長かった
- はじめての育児で、時短勤務をとることが当然と思っていた
- 保育所送迎は自分がやるものと思い込んでいた
- こどもが1歳になる前に復帰した
フルタイムにした理由
- 通勤時間が短かったから。
- 時短の仕事内容はフルタイムとそれほど大差がなかった。
- 時短の場合は終業時間が1時間早くなるという決まりがあったから。
- 夫と話し合い保育所の送迎においても協力を得られたから。
時短での勤務、フルタイムでの勤務どちらにしても大変なことがあると思います。
自分の条件や希望、家族の協力体制など加味して決めてくださいね!
ただ、途中での変更はもちろん可能です。
フルタイムにしてやっぱり時短にします!もありでしょうし、時短にしておいて慣れてきたらフルタイムに戻します!もありだと思います
その時の自分やご家族の状況に合わせて変えるというのも一つの手だと思います。
自分ばかりが負担をかぶらずに、仕事も育児もほどほどにやっていくプランがみつかることを祈っています。
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