子育てしんど…。
子どもとの関わり方に悩んでいる…。
つい、大きな声で叱ってしまう…。
こんな風に悩んでいるママは、アドラー心理学を学べば、親も子も楽になるかもしれません。
子育てって基本的に誰にも習ったことないですよね?
自分の親から受けたものがすべて、という方も少なくありません。
そのため親自身もどのように関わればいいのか、接し方に迷うことも多いのが現状だと思います。
私もそうでした。
子どもへの声掛けが重要だと思いつつ、ついつい怒ってしまうことも多かったです。
正解がないからこそ、様々な視点を持つという点では、アドラー心理学を学ぶことで、子育ての苦しみを違う視点から考えるきっかけになりますよ。
知識を積み重ね、実践を積めば、自分の行動を変えられるので、結果的に楽になる。
そういう好循環を作っていきたいですね!
講座でしっかりと勉強したいと思う方にはアドラー心理学を学べる講座がおすすめ。
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アドラーってどんな人?
本屋さんでも良く目にするアドラーという名前を聞いたことがある人も多いかもしれません。
アルフレッド・アドラーはオーストラリアの医学博士、心理療法士、アドラー心理学の創始者です。
アドラーの思想は特にアメリカで受け入れられ、アドラー心理学として周知されました。
フロイトやユングと並ぶ心理学の三大巨匠です。うんうん、なんだかすごそうですね。
その世界ではめちゃくちゃ有名人ということですね。
ただ、元々は眼科、内科医だった経験があり、様々なハンディキャップを持つ人がいることを実感し、「劣等感」を重視するようになったようです。
フロイトやユングとは考え方が違う様で、「原因論」ではなく、「目的論」という立場をとっています。
目的論とは、人間が行動する際に、なぜそのような行動をするのかという観点だけでなく、何のためにその行動を起こすのかという別の視点で現象をとらえようとした考えです。
難しいことは置いておいて、心理学を違う視点で発展させた人ということですね!
アドラー心理学の特徴
アドラー心理学の特徴
- 5つの基本原則がある(対人関係論、全体論、主体論、認知論、目的論)
- 劣等感
- 勇気づけ
- 早期回想
- 共同体感覚
アドラーは基本的に人の悩みは、全て人間関係にあるとも言っています。
アドラー心理学の最も大きな特徴は「人は一人では生きていけない存在」としてとらえ、人やその周りの社会との関係まで視野に入れた点です。
アドラー心理学5つの基本原則 | |
対人関係論 | 人は常に人とのつながりの中で生きている、社会的な生き物である。 |
全体論 | 人は何からも分けることができない存在である。 |
主体論 | すべて自分で決めることができる |
認知論 | 主体的な観点から物事をみる |
目的論 | 「こうなりたい」という目的に向かって行動する |
特に子育てで用いられるアドラー心理学としては「共同体感覚」を得るための「勇気づけ」を用いることが多いです。
共同体感覚とは「自分は人の役に立てる」という貢献感や「自分は誰かの仲間」という所属感、「他者や自分を信じることができる」という信頼感のことです。
アドラーは共同体感覚を感じることが幸せにつながると提唱しています。
そして、そのプロセスとして「勇気づけ」を用いています。
勇気づけについては「勇気づけとその方法とは?」で詳しくみていきますね。
アドラー式子育てとは?
アドラー心理学を子育てに役立てる本はとても多く出ています。
元々アドラー自身も子どもの教育についての研究をしていたこともあり、アドラー心理学は子育てに活かせます。
具体的な方法をみていきましょう。
勇気づけとその方法とは?
勇気づけとは
自分自身で困難を乗り越える活力を与えること
人間は常に変化し、成長する生き物です。
困難を乗り越えるためには、社会の中で成長したり、変化したりすることが求められます。
アドラー心理学の中では、人が成長するためのエネルギーを「勇気」と呼んでいます。
その勇気を与えることが勇気づけになります。
アドラー自身が定義づけたわけではないですが、「勇気づける」「勇気くじき」という言葉はアドラーも使っていたようです。
「勇気があれば社会の中で悩んでも困難を乗り越えることができる」
逆に勇気がないと劣等感を持ち、「どうせ自分なんて」と行動を起こさなかったり、言い訳をしてばかりになったり…。
子どもにはやはり「どうせ自分なんて」という感情は持ってほしくないですよね。
そうならないための「勇気づけ」です。
勇気づけが必要なのは分かったけど、具体的にはどうやるの?
と思うと思います。
子育てにおける具体的な方策や声掛け方法をみていきますね!
アドラー心理学子育ての声掛け 褒めない、叱らない、
褒めない、しからないってフィードバックはしないっていうこと?
「ほめる」と「勇気づける」って同じじゃないの?
って思いますよね。
まず、ほめる、叱るというのは「飴を使うか、鞭を使うか」の方法の違いのみで、その目的は親のために子どもをコントロールすることの要素が強いとされます。
そのため、不適切な行動をしたときには、頭ごなしに叱るのではなく、こどもの意見を聞きながら、親の意見を言い、すり合わせる必要があります。
また、褒めるというのも承認欲求として、認めてもらいたいから嘘をつく、見栄を張るといった行動につながるため、「勇気づけ」を行うことが推奨されます。
では、褒めることと勇気づけはどう違うのでしょうか?
表にしました。
褒めると勇気づけるの違い
褒める
- 相手が自分の期待通りに達成した時に、声をかける。
- ご褒美として、上の立場から下の立場の人へ与える行為。
- その結果褒められなければ行動しなくなる。
勇気づけ
- 相手の結果がどうであれ、成長や進歩について声をかける。
- 上からではなく、横の関係で相手に共感する。
- その結果、自立心が育ち、自ら行動するようになる。
大人が褒めなくても、その過程を認めてあげたり、みつめてあげることで子どもは感じるものがありますよね。
具体的な声掛け方法は?
具体的な勇気づけの声掛け方法をみてみましょう!
子どもが何かをしてくれた時…。
ほめる場合は、「すごいね」「えらいね。」となりますが
勇気づけの場合は
「○○してくれて嬉しい。」「○○してくれてありがとう。」「助かった。」
こどものテストが60点だった時
取れなかった40点に目を向けてしまいがちですよね…。
勇気づけの場合は
「ここはわかっているね。」「以前のテストより勉強頑張っていたね。」「ここは良くなってるね」
その他のフレーズ
- 応援しているよ
- 見守っているよ
- ありがとう
- 助かった
- 大好きだよ
- うれしい
もちろん、言葉だけでなく、日ごろの関係性にもよるので、尊敬と尊重を忘れずに接したうえで声掛けに気を付けましょう。
こどもと同じ目線で向き合うことが求められていますね。
アドラー心理学における親と子の課題の分離とは?
子どもの関係に悩んでいる親は、「子どもこそ我が人生」だと考えてしまいがちです。
子どもは独立した個人です。
嫌われる勇気より引用
この言葉にあるように、親の考えと子どもの考えは違って当たりまえであり、子どもも個人として尊重されるべきです。
子どもの意思や、こどもの選択をコントロールするのではなく、見守り、必要な時に勇気を与えられるような親になりたいと私は思います。
ただ、宿題をしないと困りますよね?
誰が困るんでしょう?
その答えは、子どもが困ります。
そのため、宿題をすることは子どもの課題であって、親の課題ではありません。
宿題をやらないという選択をした場合は、子がしっかり学校で注意されましょう。
宿題をやらないのは先生との約束を守らない事。
それでもなんか気になりますよね(笑)
宿題をいきなり全部まかせてやらない場合、懇談とかで指摘受けるとちゃんとやらせないと!って気になりますよね。
時間はかかるかもしれませんが、様々な事柄で、少しづつ介入しないということを意識していくと、こどもは勇気をもって行動してくれるようになるのではないでしょうか。
その前に、勇気づけの声掛けをしっかり行うことでも、こどもの行動が変わってくるのです。
アドラー式子育てのメリット
アドラー式子育てのメリット
- 自分で考える習慣が身につく
- 他者評価に左右されないマインドを身に着けられる
- 親も子もストレスが減る
自分で考える習慣が身につく
アドラー心理学の考えで関わって、最も良いなと感じる点は、子どもが自分で判断する機会を多く持てることではないかと思います。
自分で考えてよって思う場面は多いですよね。
他者評価に左右されないマインドを身に着けられる
社会に関わるうえで、自分の行動の判断基準が他者評価だったら、しんどくないですか?
例えば、SNSで承認欲求を満たすために買い物をしすぎたり、嘘をついてしまったり…。
学校でも会社でも評価を気にしすぎて、行動できなくなるかもしれません。
そうならないためにも、他者評価に左右されないマインドを身に着けることは、人生を生き抜くうえで、必須ではないかと思います。
アドラー心理学を学ぶことは、そういった他者評価に振り回されない一生モノのマインドを手に入れることです。
親も子もストレスが減る
子どもが自分で考えて、安定したマインドを持つことができれば、結果的に親も子もストレスが減ります。
健やかに成長を促すためには、親も幸せでなくてはいけないので、まずは親のストレスをしっかり減らしていきましょう。
アドラー式子育てのデメリット
これは正直、私が思うデメリットです。
アドラー心理学ではもちろん自分の幸福感の大切さも言われていますが、基本的には親の受け止め方や行動を変えることで、子どもとの関係性を良くしていくのです。
そのため、親はある程度の変化を求められます。
アドラー心理学のデメリット
- 親に対して、行動を改めるというストレスはかかる
アドラーは「親を再教育する必要がある」と親に向ける目は厳しい視点を持っています。
そのため、親である自分を客観視し、改善点を認めることで、すぐにでも改善できるという信念の基、行動を変えていく必要性があります。
今まで賞罰で子育てをしてきた場合に、すべてを変えることって、とても難しいです。
最初はアドラー心理学のような視点があるということを念頭に置いて、自分の関わりを振り返るという作業が必要なのではないかと思います。
ただ、その先に、良好な親子関係や、お互いにストレスを感じにくい暮らしがあるなら、実践する価値は高いです。
良薬口に苦しなのかもしれません。
有名なアドラー心理学の本
嫌われる勇気
「嫌われる勇気」はとても有名ですよね。
すべての対人関係における悩みを対話式で綴っている名著です。
悩める青年と哲学者との対話形式で、アドラーに対する疑問に答えてくれる本です。
これってどういうこと?と何度も読み返すことで理解が深まるのではないでしょうか。
この本を読んで考え方が変わったという人は多く、発売して数年たった今でも人気です。
アドラー心理学を考え方としては理解しても、行動できるかは自分次第です。
子どもの教育(アルテ)
この本はアドラー自身が書いた本を、嫌われる勇気の岸見一郎氏が訳した本です。
正直、この本は文章が少し難しいです。翻訳書にありがちな翻訳してます感が強い文章ですね。
字も小さく読みにくさがあります。
親に対して、批判的な立場のアドラーが書かれており、親自身の再教育を受け入れる覚悟が持てる本ではないかと思います。
自分の行動が子どもに影響を与えるという点では身の引き締まる本ではないでしょうか。
kidleで無料で読めるので、読みました。
導入におすすめのアドラー心理学の本
啓発本として気軽に読めるタイプの本で導入するのもおすすめです。
こどもが一瞬で変わる「言葉かけ」
具体的な子育てのための言葉かけを教えてくれますよ。
コーチングの要領で、子どもに必要な声掛けを親子の会話として、具体的場面に合わせて書かれているので、とても読みやすいです。
すぐに実践できそうなことばかりでした。
こどもを伸ばすアドラーの言葉
ほめない、しからないってどういうことなの?と思う人は最初に読むといい本です。
短めの文章が集められているので、読みやすいです。
著者は嫌われる勇気と同じ岸見一郎氏です。
アドラーに興味がなくても、子育てに困っている時にサラッと読むといい本ではないかと思います。
子どもとの関わりに悩む人におすすめのアドラー心理学の講座
本だけでなく、講座でしっかりと勉強したいと思う方にはアドラー心理学を学べる講座がおすすめ。
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講座の口コミ
公式サイト口コミ
我が家には、発達に凸凹のある息子がおります。
学校生活でも、特性から苦手な事が多く、他の人のように上手くこなす事ができず、落ち込んでる様にみえる日も良くあります。このような時、どのように声を掛けるべきか戸惑う事がありました。
失敗の受け止め方、課題の分離、相手との共同の課題などを学び、「褒める」と違った「勇気づけ」の観点からの声掛けが理解できるようになりました。これから生活に取り入れていきたいと思います。今回学んだ「勇気づけ」を実践し、劣等感を味方につけ、自己受容できている様に近づいていけると良いと考えています。
また、自分自身も仕事や家族の事などで思い悩む事がありますが、課題の分離を意識し、コントロール可能な事に意識を集中させていきたいと思います。これだけで少し心が軽くなるように感じます。
アドラー心理学を生活のヒントとし、心穏やかに、幸せを感じられる生活をしていけたら良いなと思います。
公式サイト口コミ
日常生活においては、私自身が変わる勇気を持ち、理想のライフスタイルを目指したいと思います。
子供達が進学し今後独立していくので、子供達が自分を勇気づけられるよう支援します。いずれ、子供達が他者も勇気づけることができれば嬉しいです。しかし、過干渉とならないよう気をつけます。
仕事においては、部署の長として管理の役割を担っています。人間関係に悩みを抱える部下が多く、よく相談を受けます。悩みを傾聴し、部下自身が困難に立ち向かう勇気を与えられるよう、アドラー心理学で学んだ知識を活用します。
公式サイトには多くの口コミがあったので、みてみて下さい。
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まとめ【アドラー心理学を学べば子育ても楽になる】
正直、私自身は褒めない、叱らないを完全な形で実践するのは難しいと感じています。
なんでもほめるというのは違うとは思います。
しかし、子どもが嬉しそうに工作をみせてくれた時、できなかったことができるようになった時、きっと「すごいね。」とつい言ってしまうと思います。
ただ、勇気づけの観点をしっかり持って、こどもの勇気をくじかないように言葉かけに気を付けようと思います。
逆に、危ないことをしたときや、人に迷惑をかけるような時には叱るでしょう。
でも、叱る理由を伝えることや、対等な立場での意見交換などは取り入れようと思います。
そして、こどもにもしっかり選択権を与えながら、子どもは子どもの考えや課題、自分は自分の考えや課題があることを意識して関わっていこうと思っています。
アドラー心理学を学べば、親子関係でも問題をややこしくせずに解決できることがあるのではないかと思います。
興味のある方はぜひ、学んでみてほしいです。
私自身も、折をみてまた知識に触れる機会を作れたらと思っています。
正解がない子育てだからこそ、いろんな視点をもって持っておくことが大切なのではないでしょうか。
すぐに効果は表れないかもしれませんが、少しずつ勇気を与えられる人になりたいですね。
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