習い事の辞め時ってむずくない?
もう少し通ってみてほしいのにな…。
こんな風に悩むママもいるのではないでしょうか?
結論的には、子どもの習い事の選択権は子どもにあると思うので、本当に辞めたいならば特に止めることはありません。
しかし、小学校1年生なので、もう少しやってみたらいいのになと思ってしまうのが本音。
習い事を始めたら、いつかはやめることがある。
長男がスイミングを辞めるエピソードとともに、習い事の辞め時について考えてみました。
私の小学校1年生の息子は、スイミングに通っています。
週に1回1時間。
年長から始め、約1年間スイミングへ通いました。
すると、最近「スイミング面白くない」と言い出しました。
私は習い事は本人がやりたいことをすれば良いと思っているので、辞めることについてはOKしています。
本人に聞くと、クロール25mに合格するまではやるとのことなので、クロールが終わればスイミングは退会しようと思っています。
スイミングはコチラの記事でも書いたように、子どもの時にやるには最適なスポーツで様々な効果があると思います。
-
元作業療法士が考えるスイミングの効果とは?習い事の実際【スイミングに通ってみて】
続きを見る
スイミングは確実に、将来他のスポーツをするようになっても、とっても役に立つと思っています。
ですが長男をみていると「楽しく続ける」って難しいスポーツなんだなと感じました。
長男はなぜ辞めたいのか。
長男になぜ辞めたいのかは聞きました。
まず「楽しくない」とのことでした。
深く話をすると「ずっと同じことするだけやし、待っている時間が長くて退屈」とのことでした。
確かに2階から覗いていると25mプールを半分に分けて使っていて、10~15m程度の距離をひたすら泳いでいるだけです。
また、人数も多いので、15名程度で1コースを使っているので、正直泳ぐ距離も非常に短いです。
バタ足、片手クロール、クロールなど基本的には代り映えのしない練習を毎日しています。
練習終わりに「コーチからなんてアドバイスを受けた?」と聞くと「受けていない。」もしくは「もっとバタ足して」と言われたと話すことがほとんどです。
ただ、長男がスイミング終わりに「楽しかった」と話すこともあったのです。
それは友達とおしゃべりができた時と、飛び込みなどの新しい動きが入った時です。
学校でも良くお友達と遊んでいる長男。
友達とワイワイするのが好きなのかもしれません。
そのため、徐々に周りの子と話せるようになったら、その時には楽しいと感じるようです。
飛び込み(膝をついて)を教えてもらったときも、ダイナミックな動きが入ったことで、水泳というスポーツへの興味が再燃したのかもしれません。
しかし、それも慣れてくるとやはり飽きてきているのだと思います。
タイムを計るというレベルでもないのか、タイムを測ることもありません。
長男は性格的に、ゲーム性のない事はどうしても飽きてしまう傾向にあります。
テニスも習っていますが、テニスにはもちろんゲーム性があるので、その点でもこどもの興味をひきやすいスポーツだと感じます。
スイミングもゲーム性のある練習などがあれば印象は変わっていたのかもしれません。
見学していて感じたこと
正直親である私も、「あ~楽しくはなさそう」と思っていました(笑)
最初は泳ぐこと自体を楽しんでいました。
どんどん泳げるようになることが楽しかったのだと思います。
だから今でもプールへ行くのは大好きです。
ただ、泳がされるのは好きではなくなったようです。
水泳はどうしてもバタ足メインで進むのは仕方がないことだと思います。
スイミングは運動のパターンが多くはないので、基礎からみっちりとするとなると、単純な動きになります。
みんな通る道でしょう。
しかし、練習の中に楽しみが一つもないとなると、泳ぐこと自体を楽しめていなければ、続けることは難しいなと感じます。
また、長男は友達とワイワイする時間を楽しんでいたので、水泳という個人競技を純粋に楽しむタイプでもないのかなと思いました。
テニスの場合は4人程度のグループで習っていて、それも長男にとっては心地いいのかもしれません。
テニスが楽しめている理由の一つは、最初に鬼ごっこなどをしているので、楽しむ時間とのメリハリがついているように思います。
スイミングを習って、水には慣れたし、クロールを25m泳げるようになったのだから十分良い経験になったと思います。
さらに、すぐにはやめずに、自分でやめる時の目標を設定している長男に成長を感じました。
なぜスイミングを習わせたか【小学校の先生である友人の話】
もちろん子どもが「習いたい」といったことがスイミングを習わせた理由の最大要因です。
もう一つの要因が小学校の先生をやっている友人の一言です。
その友人によると「小学校のプールの時間は先生1~2名で何十人のこどもをみているので、正直あぶないと感じる」とのことでした。
確かに私はプールへ行くときに、2人の子どもでも、親が一人で行くと危ないと思い、保護者2人、子ども2人態勢です。
だから何十人を数名でみきるというのは確かに無理があると思うのです。
夏の水の事故でも、やはり大人の目が行き届かなかったことが原因であるものも多いですよね。
長男の小学校には、大きいプールと小さいプールの2つのプールがあるそうです。
1年生は1年生用の小さいプールでの授業だそうです。
その点は少し安心感がありました。
しかし、環境がそろっている学校ばかりではありません。6年生と同じプールに1年生が入ることもあるでしょう。
そういった小学校でのプールの授業への安全対策としても、未就学児からプールへ通うというのは有効だと思ったから、スイミングを習わした部分もあります。
ある程度泳げるようになっているとやはり安心感が違います。
習い事を辞めるときの親の心づもり
何が原因でやめたいのかを評価する
評価するにはポイントを抑える必要があると思います。
元作業療法士である私が、評価ポイントをお伝えしようと思います。
作業療法でも客観的な数値以外にも、面接や観察から患者さんの状態を評価することがあります。
こどもも同様に、色んな場面を組み合わせた上での評価が必要になると感じます。
例えば違う習い事をしている時の表情は笑顔が多いのに水泳の時は全然笑顔が見られないなー、習い事の話をしなくなったなど。
何が原因でやめたいのか評価方法
- 子どもからの聞き取り評価
- 観察評価(その習い事をしている時の様子)
- 観察評価(他の習い事や普段の様子)
聞き取り評価のポイント
- 「辞めたい」は継続的な気持ちか
- どれくらい辞めたい気持ちが強いか
- 習い事自体の興味が減ってしまったのか
- 他にやりたいことがあるのか
- 人間関係などの原因はないか
子どもって一時的に「やめたい」ということもあると思います。
特に低学年では気持ちの変動があったり、少し嫌なことがあったりするだけで発言している場合もあります。
継続的にやめたい気持ちなのか、辞めたい気持ちは持続しているのかは重要なことだと思います。
気持ちの強さを言葉で表すのは難しいです。
例えば医療場面で使われる、痛みの評価でNRSという評価指標があります。
これは全く痛くない状態を0、今まで感じた痛みの中で最も痛い状態を10として数字を選んでもらいます。
この評価を応用して、子どもにも今の気持ちの強さを聞くことがあります。
医療的な観点ではなく、ここでの数字はなんでも良いです。
話のきっかけになるという点と、「この前が7だったけど、今は9くらい」と気持ちの増減を知ることもできます。
辞めたい気持ちも0~10で表してもらって、「8」やめたいといったときの8の内容(辞めたい理由)と2の内容(続けたい理由)を聞き出すのもありだと思います。
子ども自身も辞めたい理由と、続けたい理由が明確になれば比較して考えることができるからです。
その理由を紙に書くなどして、可視化してあげるのも良いかもしれません。
子どもの興味はすぐに変わってしまいます。
そのため、子どもの興味があるものをドンドンやらせてみる中で、はまる習い事があるかもしれません。
競技自体に興味がなくなってしまった場合は、あっさりやめてしまっても良いと思います。
親目線からすると、人間関係で嫌なことがあり、辞めたいと言っているパターンが一番心配ではないでしょうか?
ここはヒアリングをしっかり行い、普段からの観察評価と組み合わせて質問をする必要があるでしょう。
観察評価のポイント
- 習い事をしている時の表情
- 毎回習い事終わりに話していた内容や声のトーン
- 習い事前の準備に対する反応
- 習い事以外の時間で習っていることの話題で話す頻度はどの程度か
- 他に興味の出てきている事柄はないか
- 自宅で話していて習い事の友達の名前が出てくるか
- 習い事を休ませてみて、どんな反応をするか
子どもは正直なので、声のトーンでもすぐにわかります。
テニス後の声のトーンと、スイミングの後の声のトーンは全く違います。
また、以前より習い事の準備をダラダラしている…なども評価基準になると思います。
前は数日前から話題に出して、楽しみにしていたのにどうしたのだろう?など習い事以外の場面で習い事の話をするかどうかも、楽しめている指標になります。
一旦休んで様子をみるというのも手ですよね。
長男はスイミングが台風で休みになった時、めちゃくちゃ喜んでいました(笑)
てぃ先生がアドバイスした子どもの習い事をやめる時の考え
てぃ先生の提言
結論から言うと、辞めること自体は問題ありません。ただ、何かの目標をクリアしてからやめることが、グリッドを考える上で必須だと僕は考えています。
この時に親はバタフライまで!などと高い目標を掲げがちだが、クリアできそうな直近の目標にすると良いということも話されています。
例えばビート板で10m泳げるようになるなど小さな目標で良いようです。
我が家はこのてぃ先生の言葉は知らなかったのですが、自然と目標を決めて辞めたので、親子とも水泳は一旦辞めて良かった、というすっきりした気持ちで終えられました。
スイミングを辞めて後悔する?
結論的には特に後悔はありません。
習い事は他にいくらでもあるし、子どもが楽しめるものをすれば良いという考えだからです。
目的とした1年時の水泳のプール用に水に慣れて、クロールが泳げるようになるまでの泳力は身に着けました。
そのうえで子どもが目標を持ってスイミングを終わらせられたことはむしろ良かったと感じています。
損切りをためらわない
「損切り」とは株の世界で損失が少ない段階で手仕舞いをして、被害を最小限に抑える考え方です。
日常でも、今までこれくらい頑張ったんだから…、今までこれくらいお金や時間をかけたんだから…と今までかけた労力や時間を惜しんで、やりたくないことを続けた方が良いのでは?と考えてしまうことありますよね。
でも、今はやめたいと感じているのに、無理やり続けることは本末転倒。
辞めるタイミングは人それぞれですが、親が何とか説得して、納得しているように見えても子どもの本心は別にある場合がありますよね。
それを見極めるために辞める原因を細かくみた方が良いと思います。
強制的にやらせない
強制的にやらせたら、子どもはやるかもしれません。
でも親と子どもの信頼関係を取り戻すのに時間がかかるのではないでしょうか?
子どもは子どもと言えど別人格であるということを意識して、子供の意見を尊重するようにしたいですね!
「やめたら後悔するよ」と言われることがありますよね。
でもそれはやめてみないとわかりません。するかもしれません。
ただ、自分で選択したという自負がある方が、後悔はきっと少ないはずです。
まとめ
今回は長男がスイミングをやめたい話と習わせた理由をお話ししました。
子どもが習い事をやめるというのは、マイナスにとらえられがちですが自分で考えて選択できるようになった、という成長なのかもしれません。
子どもをよく観察し、話し合い、その中からやめたい原因を一緒に考えてあげることが大事ですよね。
まずは子どもの話をよく聞いて、一緒に判断してあげたいですね。
そして、小さな目標をクリアしてスッキリ辞められるのがベストですね。
スイミング自体はとても良いスポーツなので、今後もプールなど楽しめる範囲で楽しめたらと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。