ついにドラマ「対岸の家事」が最終回を迎えましたね。
第一回から欠かさず見てきたものとしては、とても心にしみるドラマだったなと感じました。
第一回は心が痛い場面が多く、専業主婦にしても兼業主婦にしても子育てをしていく辛さって、楽しさや嬉しさより頻度の多い物かもしれないなと感じました。
家事って大変なんですよ！って道で意味もなく、男尊女卑の高齢男性とかに叫びたくなりました。
頻度は少ないかもしれないけれど、大きな楽しさや嬉しさをくれるからこそ、育児や家事は大切だと思わせてくれるドラマでした。
対岸の家事あらすじ最終回
シングルマザー・はるか（織田梨沙）との出会いをきっかけに、家事を押し付けた父・純也（緒形直人）から、「男は外で働き、女は家事をする」という時代の“こうあるべき”に囚われていたのではないかと考えるようになった詩穂（多部未華子）。虎朗（一ノ瀬ワタル）に「父を許すべきかもしれない」と葛藤する胸の内を打ち明ける詩穂。虎朗は「許せないなら許さなくていい」と受け止める。それでも詩穂は父に会い行くことを決意する。
同じころ、中谷（ディーン・フジオカ）のもとに、母・理恵（長野里美）が訪れていた。かつて幼い中谷に手をあげたことを詫び、許してほしいと懇願する理恵に、中谷は困惑する。
一方、引っ越し準備と仕事の引き継ぎに追われる礼子（江口のりこ）は、同僚の今井（松本怜生）からある言葉を投げかけられ、心を揺るがされることに。
そんな中、詩穂は礼子のサプライズ送別会も兼ねて、みんなでパーティーをすることを企画する。そして、詩穂、礼子、中谷の家族たちが集結する。それぞれの家族、そして詩穂が選び取る、未来とは？
対岸の家事最終回感想 志穂、礼子、中谷の決断は？
中谷さんの母は、きっと子供を育てるその時は、必至だったのだろうって思う。
エリートの父に尊重されず、心の行き場がなかったのかもしれない。
志穂はシングルマザーとの出会いで、父とのこともかわいそうな人だったのかもって同情心を持っていたのかも。
志穂はいまだにお母さんの料理でリクエストして、「コロッケ」っていったこともわがままだったかも…ってずっと自分を責め続けているのだろうなって感じました。
確かにコロッケは手間がかかる料理だけど、子どもなんだから好きな料理を言うっていうのは、むしろ何でもいいって言われるよりお母さんはきっと嬉しかったんじゃないかな～。
そんな志穂の隣に虎郎や苺がいてくれるから、志穂は周りの人をあれほど許せるようになったのかな。
虎郎は親を早くに亡くして毒親じゃないからこそ、親なんだから…ていう気持ちもわかる。
ただ、「許すも許さないも決定権は志穂にある」って言ってくれる夫最高やん。
今井君ってやっぱりすごいいい子。
「長野さんがこのまま辞めたらだめだと思うんです。」「本当に辞めちゃっていいんですか？」「今ここで辞めるのが長野さんのトゥルーエンドなんて思えない」って思ってもなかなか言えないですよね。
立場が違うからこそ言える、今井君の軽やかさや意思の強さとても良い若者だなと思いました。
志穂は脅迫状を渡してきた白山はるかを七夕パーティーに誘うってあり得るシチュエーションかな？
脅迫状送るくらいの精神状態の人に家の中に入ったり、子どもに近づかれたりしたら嫌だなって思ってしまう私は心が狭いのか…。
中谷さんのように「母は母で苦しかったんだ」って大人になるとわかることもありますよね。
志穂の「親になったからこそ父のしたことが許せなかった」これもまたわかる。
子どもってこんなに大事な存在のはずなのに、ないがしろにされたと自分が、とてもみじめに感じるんじゃないかな～。
志穂は他人はすごく許せるけれど、父親のことは許せない。
家族だからこそ許せないことってありますよね。
虎郎に不倫を疑われて、まだ二人で喫茶店へ行ったり写真館を頼んだりするのは、ちょっと無神経ではあるけど、中谷さんがそこまで無神経だからこそ成り立つ関係性ですよね。
志穂の実家に言った時、コロッケを作ってくれる父の後ろ姿切なすぎ…。
志穂の父も妻を亡くして、子どもにも配慮できないくらい絶望していたのかな。
志穂の父は高校卒業した娘が出て行って、ずっと謝りにいかなかったのか。
コロッケいちから作れるようになった時点でコロッケもって謝りにいけなかったのかな。
主婦は、当たり前のように毎日のご飯を作って居なくなった時にだけそのありがたみを実感する。
そういう理不尽な役割ですね。
家事は仕事じゃないのかもしれない、でも立派な社会的な役割をもっているということを忘れてはいけないなと感じました。
志穂の父は「ありがとう」その言葉一つあればもっと長く一緒に入れたかもしれないのに。
志穂が「おじいちゃんだよ」って嬉しかったでしょうね。志穂は許すことにした。
許すか許せないかは志穂の選択次第で、志穂は許すことを選んだんだな～と思いました。
一方、中谷さんは今はまだ許せなかった。
全員が毒親を許すことなんてできないですよね。
もしくは毒親だったなら、ほぼ１００％許す必要もないし、許されようともしないで欲しいですよね。
でも成長すると毒親の苦しみすらわかってしまう、許そうとする人達は一定数いる。
許せない自分を責めることもあるのかなって思うと心が痛いです。
中谷さんは虐待された親と2度も喫茶店でコーヒーを飲んだ。
「母さんだけが悪かったんじゃないとわかった」「母さんに会いたいって思った時に僕から連絡する」って言えたの素晴らしいですよね。
母親はいつかって？って聞かんといてほしい。ずっと待っていて。
最初の面会はアイスコーヒーだったけど、二度目はホットコーヒーを二人で飲んでいて少し心が近づいたのかもしれませんよね。
礼子さんは悩んだろうし、ずっと悩んでいると思う。
私も定職をやめる時悩みました。本当に今まで続けたことを辞めても良いのか。
そこで大事なのは、自分は家族のために辞めるのか、自分のために辞めるのかその選択じゃないかな～と思っているのです。
辞める理由が家族なら、私は将来苦しむんじゃないかなって思ったから。
私は私がやめたいと思い、辞めることを選んだんだと思ったので納得してやめることができた気がしています。
織姫と彦星ってそんな話だったの？しかも、お父さんは何にそんなに怒ってるの？って思ってるとみんなの意見と同意だった(笑)
中谷さん育休開けるのいつなの？苺は幼稚園まだなのか？
なんかせっかく仲良くなった3人が合えなくなるの寂しい。
しかもはるかさん脅迫状出したのに行ける神経すごい！
ネットで精子提供を産んで子どもを産む選択肢を持っている人だし、思い切りった行動ができる人ですよね。
七夕の願い事、樹里のピース＆ハッピー良かった(笑)
専業主婦は子どもが幼稚園や小学校に行きだした時の対策って必要だなと思います。
「楽しく生きている私をみせられたら」楽しくがどの程度かなのかわからないけど家事だけで楽しいをつくれるのだろうか。
子育てで大笑いすることはあっても、家事で大笑いすることってないから。
中谷さんの空気読めない感も良かった。
そして中谷さんに負けずに「私会社辞めません、ここに残ります」宣言が礼子さんらしくて良かったです。
樹里の「じゃあ旦那さんは単身赴任？」って言える心の強さがあの夫婦の良さ。
そして、礼子の夫が転職するっていう決断めちゃくちゃめでたかった。
その選択肢あるならもっと早く決断してほしかったけど(笑)
私も賛成～！って心の中で思った。
総評としては、とっても良いドラマだった。
観て良かった。
登場人物一人ひとりが最初はお互いの立場でわからないことが多かったのに、今ではとても心強い仲間になって、こんなコミュニティーがあればいいな～って思わせてくれた。
対岸にいる誰かに橋をかけたいってもうキリストの領域だと思っていたけど、自分にも少しならできるんじゃないかなって思えました。
子どもと「気持ちいいね」「気持ちいね」と歩いた道を忘れないように、私も心に刻みたいなって最後のシーンも良かったです。
中谷さんが復帰いてからの続編とかやってほしいですね！
志穂役の多部未華子さんの服装もいつもカラフルで可愛くて良いなと思ってました。
元気や優しさ、穏やかさを分け与えられる人柄にぴったりなファッションでした。
